編集長インタビュー『SPRiNG』丸山摩紗

ファッション感度の高いaround30の女性をターゲットにしたファッション誌『SPRiNG』。
2019年より編集長に就任した丸山摩紗によって改革が勧められています。

 

ウィメンズのファッション誌、メンズ誌、ネイル誌を経て2014年に宝島社へ入社。『otona MUSE』『SPRiNG』にてキャリアを積み、2019年5月に『SPRiNG』の編集長に就任しました。

2019年11月には宝島社が刊行する雑誌で初めてYouTubeチャンネルを開設するなど、雑誌ブランドを拡大する目線も強く持つ編集長。

 

 

編集長丸山

 

 

「一番誌を作りたい!」という動機から宝島社へ入社したという編集長丸山。

雑誌をつくるうえで大切にしていることは「人より多くリサーチを重ね、読者に寄り添った記事をつくる」ということ。フットワークが軽く、リサーチ力が社内イチといっても過言ではない、編集長丸山率いるSPRiNG編集部では、日々の会話が企画に繋がっているといいます。

 

ー雑誌をつくるうえで大切にしていること、常に意識していることは?

「子どもの頃から雑誌をたくさん読んでいたこともあり、ぼんやりと雑誌に関わりたいと考えていました。世の中にお洒落な人やセンスのいい人はたくさんいますが、残念ながら私はそこに該当しません。だからこそ、人よりも多くのリサーチを重ね、噛み砕いたセンスのよさをアウトプットしたいと思っています。モードもカジュアルも取り入れるSPRiNGのバランス感覚のよさは、こういうところからもきています。

また、世間で流行っているという理由だけでピックアップした記事は跳ねることはありませんが、トレンドと自分の興味の延長線上にあるものがクロスオーバーした時に、大きな反響を呼ぶように思います。なので、自由に、興味のおもむくままにトピックスをピックアップするようにしています。『VIO脱毛って実際どうなの!?』『眉毛パーマをかけてみたんですけど、どうですか!?』など、編集部のざっくばらんな会話から企画へ落とし込まれることもあるんです」

 

そんな編集長丸山の趣味はなんと「占うこと」。

編集部内でうまくいかないことがあると水星の運行を調べ「水星が逆行しているから仕方ない!」と編集部員を励ますことも。

 

「丸山編集長はスピリチュアルにも詳しく、第六感がある! 最近だと大島優子さんを表紙に起用した直後に結婚発表があったりと、幸せを引き寄せる力にびっくりします。また、雑誌業界ではかなり早い段階でYouTubeをスタートさせ、100万回再生に近い企画を生み出したりとプロデュース力もある。そのうち不動産など思ってもみないジャンルにまで編集の仕事を拡大させてしまうのでは!?と思っています。引き寄せ力に便乗しながら、一緒に新しいことにチャレンジしていこうと、いつもドキドキわくわくしています。」(SPRiNG編集部員)

 

「丸山編集長は『売る』『稼ぐ』ということに対して人一倍熱い情熱があります。『売れ(読者に情報を届けられ)なければ意味がないし、稼が(読者がページを見て“買いたい!”と思ってもらわ)なければ意味がない』という当たり前といえば当たり前のことなのですが、雑誌のあり方を改めて認識できるようになりました」(SPRiNG編集部)

 

また、本誌に登場する人気女優たちからの信頼も厚く、YouTubeチャンネルには本田翼さんを筆頭に山本美月さんや高橋愛さんらが人気女優がたくさん出演をしています。新しいことにどんどん挑戦していく編集長丸山に雑誌局局長も期待を寄せています。

 

「丸山は、新しいこと、洒落てることが大好きで面白いです。『SPRiNG』のヴィジョンを明確に持っていて、豊富なアイデアでグイグイ周りを巻き込みながら、サクサク前に推し進めていくリーダーシップの持ち主。多少困難な状況下でも、潔くポジティブな空気感を出せるところが強い。コレと狙ったら秒で動いて仕留めるハンターでもあります。期待しています!」(大平洋子・第1雑誌局局長)

 

ー今後の展望や取り組んでいきたいことは?

 

「around30は仕事や出会い、結婚、妊娠・出産など、ライフイベントを真剣に考える時期です。今まで横並びでいた女友達ともライフスタイルが変わってきたり、不安や孤独を感じる時期でもあります。そんな女性のそばで友達のように寄り添える雑誌でいたいと思います。また、SPRiNGは“30歳になったら、ちょっといいもの。”をテーマに掲げているため、いいものへのエントリー世代。ファッションや美容だけでなく、食器や口にするもの、また対象が自分だけではなく地球にちょっといいものだったりと視野を広げていくきっかけになればと思います。ジェンダーやセクシャルウェルネスに関してももっとオープンに話し合える場をつくっていきます」

 

雑誌以外のジャンルにも挑戦していく、編集長丸山が率いるSPRiNGを今後もご期待ください。

 

(問)宝島社 tjad@takarajimasha.co.jp